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Clash 設定チュートリアル:サブスク導入・モード選択・接続と確認

4ステップ、所要時間は約10分。Clash Verge Rev の画面を基準に、Windows・macOS・Android での違いを明記。各手順で操作箇所、表示される内容、次に行う操作をわかりやすく解説する。

クライアントによる画面の違い

本記事は Clash Verge Rev の画面を基準に解説している。他のクライアント(FlClash、Clash Meta for Android など)ではメニュー名が多少異なる場合がある——「サブスクリプション」が「Profiles」や「設定」と表記されていたり、「システムプロキシ」が設定ページの中に格納されていたりするが、4ステップの順序とロジックは共通なので、名称を目印に該当項目を探せば問題ない。どのクライアントを使うか決まっていない場合はクライアント比較を先に確認するとよい。

STEP 00事前準備

必要なものは2つだけ:インストール済みのクライアントと、サブスクリプションリンク。この2つが揃っていれば、あとの4ステップは純粋な操作作業で、仕組みを理解する必要はない。

クライアント:まだインストールしていない場合は、クライアントダウンロードページからお使いの OS に対応するインストーラーを選ぶ。Windows と macOS ではプロセッサのアーキテクチャ(x64 / ARM64、Intel / Apple Silicon)の違いに注意すること。ダウンロードページには各ファイルの対応プラットフォームが明記されている。インストール手順は一般的なソフトと変わらないので、完了したらこのページに戻ってくる。

サブスクリプションリンク:https://で始まる長いURLで、利用しているサービスのユーザーページから取得できる。クライアントはこのURLから定期的にノード一覧と振り分けルールを取得する。これはウェブページではないので、ブラウザで直接開いてもエンコードされた文字列が表示されるだけだが、これは正常な状態でリンクが壊れているわけではない。サブスクリプションの詳しい定義は用語集の「設定とサブスクリプション」カテゴリを参照。

注意:サブスクリプションリンクはアカウントの認証情報に相当し、個人を特定できる識別子が含まれている。公開の場に貼らないこと。スクリーンショットを共有する際もマスク処理を忘れずに。

STEP 01サブスクリプションの導入:リンクをクライアントに渡す

まず利用しているサービスのユーザーページで「サブスクリプションをコピー」のようなボタンを探し、リンクをクリップボードにコピーする。ページ側のコピー機能を使って一括コピーするのが望ましい——手動でドラッグ選択すると末尾のパラメータが欠落しやすく、導入時にエラーになる。

クライアントを開き、左側のナビゲーションから「サブスクリプション」(クライアントによっては「Profiles」や「設定」)をクリックする。ページ上部の入力欄にコピーしたリンクを貼り付け、右側の「導入」ボタンをクリックする。

クライアントがサブスクリプションのURLから設定をダウンロードし、通常は数秒で完了する。成功すると一覧に設定カードが表示され、設定名と最終更新日時が確認できる。サービス側が使用量情報をサブスクリプションに含めている場合は、使用済みトラフィックと有効期限もカード上に表示される。

ここが重要なポイント:このカードをクリックして現在アクティブな設定に指定する。選択された状態のカードには明確な選択枠やハイライトが表示される。アクティブ状態の設定だけが実際に機能する——「導入は成功したのに選択を忘れる」のは初回設定でよくある見落としなので、後の手順がうまくいかないときはまずここを確認する。

カードの右クリックメニュー(またはカード隅のメニューボタン)から「自動更新」をオンにし、デフォルトの更新間隔のままにしておくのがおすすめ。サービス側がノードやルールを更新すると、クライアントが自動で追従するため、再度サブスクリプションを導入する必要がなくなる。

導入時にエラーが出る、または導入後にノード一覧が空の場合:リンクの期限切れ、トラフィック上限超え、フォーマットとコアの非対応などが考えられる原因。確認手順は FAQ の「インストール・設定」と「トラブル対処」カテゴリにまとめているので、ここでは詳しく触れない。

STEP 02プロキシモードの選択:ルール・グローバル・ダイレクト

設定をアクティブにしたら、クライアントのホーム画面に戻る。通常は3つの選択肢からなるモード切り替えが表示される。それぞれの違いは一言でまとめられる:

  • ルールモード(Rule):設定ファイル内の振り分けルールに従って各リクエストを個別に判定する——国内サイトは直接接続、海外サイトはプロキシ経由になる。日常使用ではこれがデフォルトの選択肢。
  • グローバルモード(Global):すべての通信を無条件でプロキシノード経由にする。一時的な問題調査には適しているが、常用すると国内サイトへのアクセスも遠回りになってしまう。
  • ダイレクトモード(Direct):すべての通信をプロキシを経由させない設定。振り分け機能を一時的にオフにした状態に近いが、クライアント自体は動作を続ける。

特に理由がない限り「ルール」を選ぶのが基本。モードを選んだら、左側ナビゲーションの「プロキシ」ページでノードを選択する。このページではポリシーグループごとにノードが一覧表示され、「ノード選択」「自動選択」のような名前がよく使われる。手動選択タイプのグループでは、ノードをクリックすれば切り替えられる。グループ名の横にある雷アイコンや測定アイコンをクリックすると、グループ内全ノードの遅延テストを一括実行できる——数値が小さいほど接続が速く、グレー表示やタイムアウトのノードは現在使用不可なので避けておく。

ポリシーグループの入れ子構造や振り分けルールのマッチ順序といった仕組みは用語集の「ルーティングとルール」カテゴリで解説している。ノード名に含まれる Trojan、Hysteria2 などのプロトコル用語が何を意味し、どう選べばよいかはプロトコル解説を参照。チュートリアルの段階では詳しく理解する必要はなく、遅延が正常なノードを一つ選んで先に進めばよい。

STEP 03接続:システムプロキシを有効にする

ここまでの2ステップは準備を整えただけで、実際にデバイスの通信をクライアント経由にするのはこのステップ。プラットフォームごとに操作が少し異なるので、お使いのOSに合わせて該当箇所を確認する。

Windows / macOS:クライアントのホーム画面に戻り、「システムプロキシ」のスイッチをオンにする。このスイッチは OS のプロキシ設定をクライアントがリッスンするローカルポートに向けるもので、ブラウザや大半のアプリはすぐに自動でクライアント経由の通信に切り替わる。Windows で「サービスモード」や TUN を同時に有効にしている場合、初回オン時にユーザーアカウント制御(UAC)の確認ダイアログが表示されるので「はい」を選んでサービスのインストールを許可する。macOS では初回にネットワーク設定変更の権限が求められるのでログインパスワードを入力して許可すればよく、拡張機能を有効にしている場合はネットワーク拡張機能とキーチェーンアクセスのダイアログも順に表示されるので、案内に従って許可していく。認証が必要なのは初回のみで、以降はスイッチをオンにするだけで使える。

Android:クライアントのホーム画面で起動ボタンをタップすると、「××がVPN接続の設定をリクエストしています」という確認ダイアログが表示されるので「OK」をタップする。ステータスバーに鍵アイコンが表示されればローカルトンネルが確立された状態で、これ以上の設定は不要。

TUN モードについて

クライアントには「TUNモード」というスイッチもあり、システムレベルで全通信を引き受けるため、システムプロキシ設定を読み取らないアプリ(一部のゲームやコマンドラインツールなど)に有効。ただし、より高い権限が必要になり、問題が起きた際の調査コストも上がる。まずは「システムプロキシ」で全体の流れを通してから、必要に応じてTUNモードを検討するのがおすすめ。仕組みの解説はプロトコル解説、権限関連のよくある問題は FAQ を参照。

最後に、クライアントの設定で「起動時に自動起動」をオンにしておくのがおすすめ。これをしておかないと、PCを再起動した際にクライアントの起動を忘れてしまい、「設定したはずのプロキシが効いていない」という誤解につながることがある。

STEP 04確認:プロキシが実際に機能しているかチェック

スイッチをすべてオンにしたからといって、必ず通信できているとは限らない。以下の3つの方法を段階的に試して確認すれば、このチュートリアルは本当の意味で完了する。

方法1:直接アクセスして確認:ブラウザの新しいシークレットウィンドウを開き、普段は直接開けない海外サイトにアクセスする。正常に表示されれば、プロキシ経路は基本的に機能している。シークレットウィンドウを使うのはブラウザキャッシュの影響を避けるためで、通常のウィンドウでは失敗時のページがキャッシュされ、誤った判断につながることがある。

方法2:接続パネルで確認:クライアントに戻り、「接続」(Connections)ページを開く。ここではクライアントを経由するすべての通信がリアルタイムに表示され、宛先ドメイン、マッチしたルール、実際に使用したノードが確認できる。先ほどアクセスしたドメインが一覧に表示され、直接接続ではなくプロキシノード経由になっていれば、振り分けルールが想定どおり動作していることになる。このパネルはトラブル対処の際にも非常に有用なので、今のうちに使い方を確認しておく価値がある。

方法3:出口IPを比較する:任意の IP 確認サイトにアクセスし、システムプロキシをオン・オフした状態でそれぞれ出口IPと地域を確認する。ルールモードで海外の確認サイトにアクセスした場合、ノードが設置されている地域が表示されるはず。表示が国内地域のままであれば、通信がプロキシを経由していないということなので、STEP 03 に戻ってスイッチと権限設定を確認する。

サイトが開けない場合:まず「システムプロキシ」のスイッチがまだオンになっているか確認する——一部のセキュリティソフトやシステム更新がプロキシ設定を勝手にリセットすることがある。次に「プロキシ」ページで遅延が正常な別のノードに切り替えて再試行する。それでも通信できない場合は FAQ「トラブル対処」カテゴリのチェックリストを順に確認する。DNSリークやFake-IPなど聞き慣れない用語が出てきたら、随時用語集で簡単な定義を確認できる。

以上で初回設定はすべて完了。日常的にはクライアントをバックグラウンドで動かし続け、たまにサブスクリプションを更新したり、遅延テストの結果を見てノードを切り替えたりするだけでよく、上記の流れを繰り返す必要はない。